なにが起きた

病院で目を覚ましたものの、どこにいるかもわかんないし、なにが起きたのかもわかんない。
頭が痛いのはなくなったけどやっぱり右半身は動かない。
『あ…(そこの看護師さんちょっといいですか?)』ってダメだ。声もでねぇ。
左は?
左手。……OK。左足。……OK。
あ、看護婦さんが気付いた。
 
ここで家族登場。
とはいっても兄貴は東京に住んでるからまぁいいとして、親と弟は新潟なわけでしょ?こないだの地震で新幹線ダメになってるはずだけど……
まぁいいや。
とりあえず左手で挨拶。
「おう。思ったより元気そうじゃん」
いやいや。死にかけたんだって!!
 
まずは先生に経過とかを教えてもらいました。
病気発症は昨日。
何日も目を覚まさなかったとかいうドラマみたいなのはなかったのか……自分のことながら「チッ、面白くない」って思ったのは不謹慎ですか?
病名は脳動静脈奇形による脳出血で、つまり先天的に脳の血管に異常があって、その血管がボカーンって破裂しちゃったと。
そんでその出血が脳を圧迫したことで右側が動かなくなっているとのこと。
破裂した原因はわかんないといわれました。
と、ここまではいいんですよ。
問題は、そうソレ「治るの?」なんですけど――完全には無理?あぁ、そう。やっぱりかぁ。そんな感じしてた。
 
さて、家族と話そうにも言語障害もあるから、話したいことは頭にあるのに言葉が出ない。
そこで登場したのが「ひらがな50音表」これで言葉を一個一個選べばどうよ。って看護婦さんが。
でも駄目でした。
文字と音が結び付かないんですよ。
なんて言うんだろう。「字っていうことは解るんだけど、なんて字かはわからない」とでもいいますかね?
結局大した話もできず、ただ疲れるばかり。
体も当然今までと違うわけですから変に疲れるし。
ってことで今日はこれまででした。