魂した

弟の息子、略して甥っ子(6歳)は両親の仕事の関係上、毎週日曜日は実家である我が家に遊びに来ます。
そして先日来たときに変なプラスチックケースを抱えてきて「ヤブサメちゃん、今日はカードで戦おっか」。
開いたケースの中にはギッシリとカードが入っていました。
なるほど。「トレーディングカードゲームってやつだな」
「違うって、バトスピだよ」
バトスピっていうトレーディングカードゲームなんじゃねぇの? なんて言っても埒あかねぇから「そっかー。バトスピかぁー」
もちろんそんなゲームは初耳で、遊び方も知りません。
大学生の時にマジックナントカって言うヤツをちょっとやってみたことがあったので、そのカードを一見した限りその類の物なのはわかりましたが、そうであるならばゲームのルールは結構複雑なはず。カード一枚一枚にそれぞれ使い方とか効果があったりと、やろうと言われてよしやろう言えるものではないはず。
「んー、ちょっとルールわかんないしなぁ」
「おしえてあげる!」
「カードも無いしさ…(あ。これはダメだ。貸してあげるとか言われるだけだ)」
「……そっか。持ってないんだ」
ナニ!以外!ここで引くのか。と思ったら
「じゃあ買いに行こう!」
えー!
「デッキがいい? 8枚入りのがいい? あー、でも40枚以上いるからなー。 今いくらぐらいお金ある?」
なにー!? 金?! いやいやいや
「あ、あのさ、とりあえずカードは貸してくれない? 買いに行くのは今度にして…」
 
その後甥からのさっぱり理解できないレクチャーを30分受け、それでもゲームと名の付くもので負けるわけにはいかないので「使うカード選んでくるね」と言って急いで自室のパソコンの前に座り、ネットの動画とマニュアルでルールを理解し、悩みながらゲームに必要な40枚を選びました。 
そして甥が使うカードの残りで作った僕のクズカード40枚衆は、レアカードいっぱいの甥っ子デッキを破りました。
なんだこのこの達成感は。
 
早くお正月になって甥っ子来ないかなぁ
バトスピやりたいのになぁ
お年玉をあげて一緒にカードを買いに行こう。(1人ではとても行けないので)